
観客席になる園舎屋上広場
小上がりのある3歳児室
コーナー遊びができるロフト
庇下のデッキテラス
明るいトイレ

“太陽とどろんこのこどもたち”のための保育環境
なかよし保育園の保育方針を実践する最適な環境づくりをめざし、保育者全員の意見を聞き、保育の中で大切にすることを議論し共有することによって新たな環境を創り上げました。
これまでの保育園の記憶を継承しつつ発展を目指す環境
卒園児の方々がいつ来ても「懐かしい」と思ってもらえるよう、創立以来、培われてきた保育をできる限り継承しています。
保育室や給食室などの配置はそのまま、廊下も屋根付きの外部空間です。加えて造形活動や発表会をはじめとする行事などなかよし保育園の保育を象徴する活動がより充実できる環境を用意しています。
全ての保育室を1階に
園舎環境の充実、子育て支援センター機能の充実などから計画当初は幼児保育室を2階に設定されていました。しかし、最も大切にすべき「太陽とどろんこのこどもたち」を実践するため、敷地を最大限に活用し全ての保育室を1階に配置しました。
屋上は地域の避難場所
将来発生するとされる東南海地震の津波襲来時に備え、地域と共にある保育園として、保育園児だけでなくできる限り多くの地域の人たちが避難できるよう、非常時には海抜約13mの高さの広い屋上を開放できるようにしています。
造形活動のための場
保育での特長の一つである造形活動をより充実させるため、造形活動専用の部屋を確保しました。
汚れが心配な絵具や土粘土を使った活動を思い切りできるとともに、運営を重ねるにつれて、こどもの創作意欲を喚起する環境となることが期待されます。
食育に配慮した給食室
給食室は今まで通り園の中心です。誰もが通る廊下や階段に向いて開くことで、こどもたちが給食の作られていく様子をいつも感じ、よく見ることができるように床の高さや窓の大きさなども工夫しています。
バリアフリーに配慮した施設計画
開設当初からの目標であり、実践してきた統合保育に対応し、バリアフリーに配慮した施設づくりを行いました。エレベーターやスロープを設け、車いすやベビーカーにも対応できるよう計画しています。
こどもたちの意欲を喚起する空間原則-遊環構造-
乳幼児施設はこどもたちが長時間過ごす施設として、発育段階に合わせた多様な環境づくりが大切です。
「こどもたちの一人ひとりの意欲を喚起する」、「豊かな人間性と心身を育む」ための空間構造として、遊環構造という7つの条件を持つ空間計画を軸として、こどもたちの元気と個性づくりにつながる意欲を喚起する環境づくりを行いました。